1. プレリュード
2. こんにちは絶望たちよ
3. 武蔵野、あるいはちひろの美術館
4. トアロードに咲いたキミよ、踊れ
5. おるすばん
6. 御礼状
7. サナトリウムの子どもたち
8. 鍵
9. たまらなくグッドバイ
10. センチメンタルがやってくる
11. 井の頭ぶるーす
12. 純弾
13. メトロポリスの傘

70年代をこよなく愛する皆様、お待たせ致しました。 マロニエ堂があの頃行きの列車にご案内致します。 当路線の開通までには、様々な紆余曲折がございました。 マロニエ堂は元々、ギターデュオ「ポーの一族」として、 キウチユウスケ(g.vo)と達川ユキヒロ(g.)の二人によって神戸で 結成されました。その2010年以来、彼らの紡ぎ出す抒情的かつ 鮮烈な詩とメロディは、土地土地のうるさ型のフォークマニア達 の耳を満たし、自主制作アルバム「あなたがくれたあいのうた」 も好評価のうちに千枚を売り切りました。 のちにはかまやつひろし、遠藤賢治をはじめとする数々の レジェンドたちとの共演も果たし、ポーの一族は着実にその 知名度を高めていったのです。 2012年には現メンバーのいのうえなつこ(cl.)と中川裕太(md.) の二人が加入。デュオからグループへの転換を機に、待望の ファーストアルバム制作にとりかかり、さあこれからという矢先 の彼らにグループ名の使用問題がふりかかります。 グループ名については、引用元の某漫画への敬愛の念は勿論 彼ら自身、愛着をもって活動に使用していました。それだけに アルバムを発売するにあたって、各方面への配慮を重んじたこと は当然の選択だったでしょう。 この「センチメンタルがやってくる」は、マロニエ堂としての 第一弾アルバムです。新たな決意を胸に、彼らの織り成すあの 頃の風景を存分にお楽しみ下さい！　

音楽に酔うとき、私たちは音楽に縛られる快感を味わいがちだ。だけど、マロニエ堂の楽曲は、聴く者を清々しく自由にしてくれる。たっぷりと酔わせながら。
有栖川有栖(作家)